ブチギレ読書記録シリーズ Q&A 多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育 バッシングにたちむかう74問

反TGism

『Q&A 多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育 バッシングにたちむかう74問』浅井 春夫 遠藤 まめた 染矢 明日香 田代 美江子 松岡 宗嗣 水野 哲夫  大月書店  表紙に名前がある人以外の人も執筆しています。

馴染んでるのにアウティングになるの??馴染んでたら「だれでもトイレを使うシスジェンダー()なんだな」ってなるんじゃないの?だれでもトイレを使っただけで疑われるのって、それ馴染んでると呼ぶでしょうか?

アウティングになってなにがどう困るのか、アウティングを防止したときに保護される利益はどのようなものかはっきりしていないのが気になっています。ひたすら「アウティングは悪!」という信仰で止まっている気がします。性別を正しく知られて困ることとは?周囲を誤解させ続ける意味とは?

トランスジェンダーと公衆浴場の話で、「当事者団体が女湯に入れてくれと言っているのではなく、当事者に対する嫌がらせ(クレーマーだという印象操作のため)としてこの話題が持ち出されていることに注意(p49要約)」と言っていて、笑います。確かに「団体が」「入れてくれ」とは聞いたことがなく、「個人が」「すでに入っている」ですね。トランスジェンダーを自称するユーチューバースザンヌみさきは、女湯に入った報告の動画を公開しました。ほかにも事件にならなかった暗数と思われる、女湯侵入報告する身体男性も観察されます。嫌がらせではなく、入っているとご丁寧に公言してくださってますよ?

女性スペース利用を断ったら裁判になり罰せられないか?という話で、「一律の正解はないから個別具体的な事情を法律家に話して相談してください」と言っている(p61要約)。その法律家は何を基準に判断するんでしょうね??

女性枠を女性とトランスジェンダー自認男性が分け合うことについて、「女性枠が奪われるように映るかもしれないが、どちらもマイノリティなのでクオータを活用すべき(p64要約)」と言っています。奪っとるやないかい!なんで女性枠から奪うんだよ!男性枠から奪えよ!(※日本語が変かもしれませんが本当にこう言っています)

カレン・ホワイトの女性刑務所での性暴力事件は、過去の犯歴の照会を怠ったためにリスクアセスメントが正しくできなかったから起きたそうです(p68要約)。この事件のように照会ミスがあってもいいように、最初から入れなければいいと思いますが??トランスジェンダー自認男性の犯罪者を女性刑務所に移送するのも「承認された場合にのみ」だそうですが、そもそもなんで「承認」するんだって話ですよ。

私たちがすべきなのは、すべての人を人として尊重することであって、性暴力を止めるという大義名分の下に、もう一度だれかの尊厳を踏みにじるようなやり方は、まったくもっておかしいのです。(p79)そっくりそのままお返しします。トランスジェンダー自認男性が男性用スペースで性被害を受けてしまうから女性用スペースに入れるべき!という大義名分は、女性の尊厳を踏みにじっているので、まったくもっておかしいのです。実際にはここまでハッキリ主張しているのを見たことはなくて、「トランスジェンダー女性(トランスジェンダー自認男性のこと)は性被害に遭った人も多い」というギリ言い訳できそうなほのめかしなら見ますね。

p172

ここでデマかどうか世界のニュースを見てみましょう。

オリンパススパ事件 lynnwoodtimesの記事 Reduxxの記事 reasonの記事

オリンパススパがワシントン州人権委員会を訴えた裁判で、オリンパススパの訴えが却下された。

ヘブン・ウィルビッチ(トランスジェンダー自認男性、未手術)がオリンパススパの使用の申請を拒否されたとして人権委員会に告訴状を提出

人権委員会が差別苦情通知をオリンパススパに郵送(2回)→オリンパススパ、告訴状に異議申し立て(ワシントン州差別禁止法(WLAD)への違反を否定)

公民権調査官はWLADに違反していると判断→でも調査前和解契約(という訳でいいものか)もできるよ!ポリシーと慣行(つまり女湯は女性専用)を修正すれば訴訟コストや苦情の可能性も減らせるよ!

オリンパススパ「修正する意思は見せますがウィルビッチ氏の訴えの真実性に異議をとなえます」→和解条件は①生物学的女性への言及をウェブサイトから消す②60日間のトレーニング③すべてのオリンパススパのポリシーの見直し

オリンパススパ「訴えます!人権委員会のWLADの執行は宗教の自由、言論の自由、結社の自由に反するので施行を差し止めてください」

オリンパススパの訴えは却下された

(アメリカの法律詳しくないのでニュアンス違ったらすみません)

この件を見ても「“敗訴”であって“法律違反”とは言ってない」とか言って逃げませんよね?デマというデマをばらまいているのはジェンダーイデオロギー側です。

気になるのはオリンパススパが「ワシントン州のわいせつ行為に関する法律に違反してオリンパススパが刑事罰を受ける可能性がある」と主張していたこと。小宮信夫教授の犯罪機会論の話で、海外では防犯上の対策をしなかった施設管理者への罰則があると知りました。もしかしたらワシントン州にもそういった法律があるのかもしれません。しかしオリンパススパが負けたということは、男を女湯に入れても「わいせつ行為に関する法律」には違反しないということ…??

トランスジェンダー自認男性の女湯利用を未然に防いで訴訟になったオリンパススパに対し、女湯利用を許してしまったWiSpaは、その後特に訴訟などは知りません。WiSpaも断ってたら、圧力がかかってたかもしれませんね。(WiSpa事件の連続性犯罪者はこちら

この本だけでは「何を書いていないか」が分かりません。トランスジェンダーや包括的性教育の中にヤバいものが含まれているというのが分かりません。

女装した男性が女湯や女子トイレに入ってのぞきや盗撮する社会だから犯罪が懸念されているのに、トランスジェンダー自認男性は全く関係ないかのような書きぶりで、よくここまでしらを切れるなと感心するほどです。包括的性教育についても、性的同意や避妊や中絶の話など、確かに重要な話も含まれているのは知ってますが、性自認などヤバいものも入っているのを知っています。批判や反対意見も読まないと問題点が分からないと思います。

この本のようにトランスジェンダーを擁護するジェンダーイデオロギー側(TRA)と、TRAに反対するジェンダー批判的フェミニスト側(GC)、真っ向から対立する意見のどちらを信じるか、私は長い間迷いました。GC側は犯罪や社会の混乱を懸念し、TRAは「懸念はデマ」と言い、平行線が続いているように見えました。最終的に、正しいと判断したのはGC側でした。TRAはGCの懸念をただ否定し、懸念の防止策は誰も提案できず、しらを切り続けるだけだと、観察していてよく分かりました。

この本のタイトルにある「バッシング」という言葉が気になっています。内容から察するに、GC側のように犯罪や社会の混乱を懸念することをバッシングだと捉えているということでしょうか?最初からバッシングだと決めつけてないで、正当な批判かもしれないと耳を傾けてはどうでしょうか。

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