脱コルとは、脱コルセットの略。定義は難しいが…韓国で起きている、女性に課されているものを拒否しようという社会運動とでも言いましょうか。詳しくは『脱コルセット:到来した想像』が詳しいかと思います。
そんな社会運動に共鳴し、実践している(つもりの)私が捨てたものをご紹介。
レディース服を人形服、メンズ服のことを人間服とここでは呼びます。(『脱コルセット:到来した想像』の中でそういう描写があったので)
脱コル的捨て活
人形服はなるべく捨てるのをおすすめしますが、特に以下の基準で捨てるのをおすすめします。
ポケットのない服 買うときにも避けるようにしましょう。こんな服作るな!という怒りを込めて捨てましょう。
下着が見えそう・見える服 生地がペラペラ、面積が小さいなど、質の悪さを感じる服。こんな服作るな!という怒りを込めて捨てましょう。
きつい服 人形服は基本小さめだと思ってます。人間服に慣れると、なんでこんな苦しい服着れたんだろう?ってなります。こんな服作るな!という怒りを込めて捨てましょう。
脱ぎ着がめんどうな服 背中ファスナーとかタイトスカートとか。脱ぎにくい服を脱ぐ・着にくい服を着る手間ごと捨てれます。
スカート 「シルエットで夜道でも狙えるように」という言葉が忘れられません。シルエットで女性だと分かる服は捨てるのをおすすめします。なぜ現代においてスカートと呼ばれる筒状の衣服が女性向けに売られているのかと言うと、性器が無防備な服を着てほしいからなんじゃないですかね…(自分で言っといて自分で不快になってる)
ブラジャー・三角形のパンツ ブラトップと女性用ボクサーパンツへ。一目で女性物と分かるような下着を捨てるのをおすすめします。※外に干しても大丈夫というわけではないです。
ハイヒール 女性たちには美しさより自分の快適をとってほしい。ハイヒールを履く自由!とか言われそうですけど、それは奴隷が奴隷のままでいる自由、みたいなものではないでしょうか。
小さいバッグ 女性は何も持つなというメッセージを送るかのようなバッグは捨てました。代わりにボディバッグやサコッシュなど、荷物が入って両手が空くものをおすすめします。
コスメ 各アイテム1つを残して捨てました。残したけどほぼ使ってません。化粧する時間ごと捨てれます。コスメが好きで捨てるのを躊躇いましたが、最悪コンビニでも買えるし!百均でも買えるし!と思うと捨てれます。(でも買ってません)
マニキュア すると気分が上がるのは理解できますが、しなくても気分よくいられたほうがお金と時間の節約になると思います。というかそもそもなぜ上げないといけないのか?なぜ普段は沈んでいるのか?が問題だとも思います。
ストッキング 念のため一足だけ残しましたが使ってないです。葬式もパンツスーツです。今時ストッキング着用のうえスカート指定とかいう規定があったらそっちのほうがおかしいので抵抗してズボンにしようと思います。
基礎化粧品 化粧水・美容液・乳液・フェイスパックなどをやめました。そもそも基礎化粧品って意味あるんでしょうか?美容本をいろいろ読んできましたが、効果はない、ある、多少はあるなど答えがバラバラでどれを信じていいのか分かりません。今のところ顔に塗るのは日焼け止めのみ。ワセリン塗ってた時期もありますが、なんか痒かったしやめるときも乾燥を感じました。本当に何が正解なのでしょう。
美を追い求めること 『美とミソジニー』を読んでから、やめました。「やめられた」とも言っていい。それまでは美への執着がまだありました。
「それでも自分のための美はある!自分のために美を追い求めている人を責めるな!」とか言われそうですが、自分のための美って「男の評価基準を学習した自分が自分自身に下す評価が良いこと」ではないでしょうか?結局「男の評価基準」から離れられてないのではないでしょうか?そもそも美しい必要はあるのでしょうか?
もっと捨てたい!
長髪 暑いし手間かかるし掴まれたら動けなくなるような髪はやめました。ドライヤーの時間が大幅に減りました。ヘアケアグッズもヘアアクセサリーも捨てました。ヘアピンが3、4本残ってるだけです。
コンタクトレンズ 捨てたというより使い切ってから次を買わなくなりました。脱コルについての本で実践している人がいたので真似しました。確かにコンタクトレンズのメリットが外見以外特に分かりません。コンタクトレンズをつけるの(早くて)10秒くらいかかってましたが、メガネにしたら1秒で済むようになりました。
イヤリングの揺れる部分 お気に入りで捨てられず、でもちょっと可愛すぎるのでペンチで取りました。改造したイヤリングを使ったかというとほぼ使わず、そのうち捨てそうな気がします。
SNSアカウント フェミニズムに関係ないアカウントは消しました。脱オタクを目指す動きでもあります。
おしゃれして外出・テレビや動画を見る時間・習い事や常連の店に通うこと フェミニズムの本を読む・フェミニズムを話題にしているポッドキャストを聞く・女性アーティストが制作・発信しているものを楽しむなど、娯楽であっても女性中心にしています。
思い込み(?) 女だから〇〇すべき、女だから〇〇はできない、みたいなのを捨てる。今捨てたいのはガラスの床です。女性は男性と比べて求められるモラルの下限が違うみたいな意味だったかと思うのですが、この意味で使ってる文章を日本語では探せませんでした。うろ覚えですみません。
捨てれてません
デニムのズボン 人形服だから捨て候補なんですが、なかなか丈夫で劣化しなくて捨てれてません。だからといって売れるほどきれいでもない。人間服と違って尻のラインが出るのでもう買いません。
古着のニット 一着一着が丁寧に作られていた時代の服だったのか、たまたま丈夫だったから残った服だったのか、劣化を感じられなくて捨てにくい。その上アンゴラとかカシミヤとか入ってるともったいなくて捨てれません。でも売れるほどでもない。ダメになるまで着ようと思います。
部屋着 まだ着れる人形服を部屋着にしています。人間服を着慣れてると、人形服の小ささ・きつさに気が付きます。部屋着なのにリラックスできないの、おかしな話ですね…。でも「まだ着れる」が超えられません。
くびれがあるスーツ くびれのないスーツに買い替えてもめったに使わないことが予想され、もったいなくて捨ててません。スーツレンタルもあるようですが、わざわざレンタルして金を出したくない。
お気に入りすぎて手放したくない人形服 着ずに飾ってます。私が着て他人の目を楽しませるのではなく、私に見せて私の目を楽しませることにしました。
おすすめしないけどリメイクもできます
いつか必要になったらどうしよう、みたいな不安があるのが人間というものなので、やろうと思えばいつでも使える状態にしておくならまだハードルが低いんじゃないでしょうか。
・板に養生テープで服を貼り付けてファブリックパネル。最悪剥がして着れる。
・服をクッションカバーにリメイク。服は切らずに縫って裏返すことを想定しています。最悪縫った糸を切れば着れる。(※縫いあとが残りにくい生地がおすすめ)
・クッションカバーの中にクッションではなく服を入れる。最悪中身を出せば着れる。
・服をトートバッグにリメイク。(※できたトートバッグを使うとは限らないのであまりおすすめはしない。でも捨てたくないとかもったいないという気持ちも分かります。ハサミを入れるので元にはもどりません)
・スカートをズボンにリメイク。(※着るとは限らない。これもハサミを入れるので元にはもどりません)
・百均のマスクケースに磁石テープを貼り、アイシャドウのケース外したものの裏に小さい磁石を貼り、くっつける。また、チョコを入れて固めるための薄いシリコン型に口紅の中身を少し入れてドライヤーで溶かす。それをマスクケースに収納する。余分なアイシャドウ・口紅やそのケースは捨てる。
上記すべてやってみましたが、
ファブリックパネル→剥がしてまでは着ようと思えない
クッションカバー→糸切ってまで着ようとは思えない
クッションの中身→引っ張り出してたまに着る
トートバッグリメイク→手間がすごい。芯つけて裏地つけて持ち手作って…それでもお気に入りの柄だったので私は満足。でもすごい手間。バッグとして活躍した。
ここまでは良かったんですが
スカートをズボンに→ズボンにしたはいいものの着てない
コスメをマスクケースに入れ替え→ちょっと使いましたが最終的には全部捨て
手間かけないで最初から捨てる決断ができれば一番よさそうです。
おわりに
脱コル関係あるのか微妙なものもあるけど、とにかく私が捨てたものを共有してみました。きっともっと捨てれるものがあると思います。
外見のことだけでなく、内面で自分を縛り付けているものも捨てなくてはいけません。意識を変えようと思いながら過ごすのもいいですが、まずは捨てる、つまり環境を変えることでもできるんじゃないでしょうか。特に化粧などは、意識は変わらなくても物がなければ強制的に行動を止められますから。
次は極限まで捨てた状況に近づこうとした、物をほとんどクローゼットに仕舞ってみた編です。
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